28th June, 2022
サポートウクライナ・ジャパン、代表の桑村です。
ウクライナキッチンプロジェクト。
7月10日に東京都小平市にて、2店舗目のイベントを企画しています。
今回ご協力をいただくのは、☆Jimmys' Paradise☆さんです。
ご夫婦で経営をされていますが、とてもフレンドリーで優しいお二人。
本イベントでは、以前オンラインイベントでご登壇を頂いた、オレナさんとミハエロさんにシェフとして料理を作って頂く事になりました。
こちらは試作会の様子です。
お二人はお若く、飲食業の経験はございません。
まあ、お料理の腕前はそこそこでしょうと。
世界中どこに行ったって、フツーの素人の若者の料理は、まあそれなりでしょう。それは世界共通でしょう。
私は本当に勝手な想像をしていました。
ところが、出来上がった料理は、度肝を抜かれるものでした。
美味しい!
普段、好き嫌いが激しい子供たちも、みんなお皿がピカピカになるまで食べました。
なんでそんなに料理が得意なんですか?と聞くと、
「特別な事はしていないわよ。ママやおばあちゃんに教えてもらって育ったの。」と。
ウクライナ人はみんな料理が上手なんですね。例外は無いのでしょうか?
そして、もう一つ驚いた事があります。
彼らは、日本に来てからまだ2ヶ月しか経っていません。
もともと日本に縁があったわけではないので、日本語は喋れないのです。
しかしながら、この日はとても驚かされました。
既に、数字や、曜日、そして、簡単な挨拶はできるようになっていました。
食材をカットするときに、私はなんとなく「Cut」「Cut」とジェスチャー入りで話をするのですが、そのときに彼らの口から「切る。切る。」と、日本語が出てきたのです。
おそらく料理の用語などを先に勉強をしていたのかもしれません。
彼らの語学の学習能力を測るのが楽しくなり、テストをしてみました。
まったくジェスチャー無しに、目だけを見て話しかけました。
「スプーンを取ってもらえますか」
すると、
「はい、わかりました、どうぞ」と、スプーンを渡されました。
その日本語の上達の早さが、彼らの日々の努力を証明しています。
普段は穏やかにニコニコとしている若いお二人ですが、芯の強さや、この国でしっかり生きていこうという覚悟が伝わってきます。
言葉を喋れるようになった事で、言葉では伝わらない努力が伝わってくる。
不思議な話です。
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